戦国時代に日本にも伝わったというポルトガルワイン。こちらでは、恵まれた気候や、豊かな土壌によって造られたポルトガルワインについてご紹介いたします。
ポルトガルワインの特徴
紀元前500年頃から造られていたポルトガルワイン。12世紀頃には輸出も始まり、16世紀頃には初めて日本に伝わったと言われています。
当時の日本では、輸入された酒を「珍陀(ちんた)」と呼んでいたのですが、これは赤ワインを指すポルトガル語の「tinto(ティント)」から来たものだとされています。
品種が多いのもポルトガルワインの特徴で、ポルトガル語で緑のワインを意味するフレッシュワイン「ヴィーニョ・ベルデ」や、長期熟成されたことで味わいを増す「バイラーダ」などがあります。
しかし、ポルトガルワインで最も味わっていただきたいのが弱発泡性のロゼです。特に「マテウスロゼ」が最も名高いポルトガルワインとして知られています。
ポルトガルワイン 産地の特徴
ポルトガルは南北に長い国で、地方によっては気候や土壌が異なります。そのため様々な味わいのワインが造られています。
また、19の原産地管理呼称地域があり、それぞれの地域によってワインの製造法や、ぶどうの品種が規定されているので、各地域で個性的なワインが生まれているのです。
主な地域としては、ポートワインの生産地「アルト・ドウロ」や、見渡す限り平原が続く「アレンテージョ」、熟成した赤ワインが多く造られる「ダン」などが有名。そんな個性的なワインが多いポルトガルですが、それらはどれも芳醇な味わいを持ち、多くのワイン好きから愛されています。
ポルトガルワイン 選び方のポイント
日本では、ワインを飲まれる際にあまり料理は重要視されることはありません。また、赤には肉料理、白には魚料理といった約束事が決まっているように思われます。もちろん、それが間違いではないのですが、ポルトガルワインを飲まれる際は、もっと自由な飲み方をおすすめします。
ポルトガルでは、一般的な家庭料理とワインを合わせることも多く、特にバカリャオ(干した鱈)と赤ワインとの組み合わせは、ポルトガルのいたる所で見られます。古くから日本とも深い交流を持ち、同じ魚類を食べる国民が造ったポルトガルワイン、きっと皆様のお口にも合うことだと思われます。