独特の格付けにより、良質なワインが多く存在するドイツ。絶妙な甘さが魅力で、日本でも高い人気を持つドイツワインの世界をご紹介いたします。
ドイツワインの特徴
ドイツワインの起源は、約2,000年前で、ローマ人がワイン造りやぶどう栽培を伝えたと言われています。その後、西ローマ帝国の滅亡と共に、ワインの歴史も絶たれたのですが、フランク王国のカールがワイン造りを奨励し、一般農民も手がけるようになりました。その後、ドイツではぶどうの品種改良などが進み、ワイン造りの質が向上していきました。
1892年には不正ワインを取り締まるドイツワイン法が制定され、他国・他地域のワインを混ぜることが法律上で禁止されています。そのため、ドイツワインは他の地域に比べると特徴的で、特にその糖度の高さは群を抜いています。中でも白ワインは、世界最高峰の味といっても過言ではないでしょう。
また、ドイツは多くのワイン生産国に比べると、日照時間が短く寒い地方であるため、ぶどうは時間をかけて成熟します。そのため、甘さと酸味が多くアルコール度の低いワインが多くできるのです。
ぜひともドイツワインならではの、芳醇な味わいを味わってみてください。
ドイツワイン 産地の特徴
ドイツの国土の特徴として、その寒い気候が挙げられます。通常ならワイン造りには適していないような地域性ですが、ワイン職人の知恵と技術により、優れたワインが生み出されているのです。
ドイツ人から父なる河と呼ばれるライン河流域に名産地があり、その中でも、生産量は少なくとも良質なワインができる「ラインガウ地方」、渓谷の美しさとワインの質の高さで有名な「モーゼル・ザール・ルーヴァー地方」、ドイツワインには珍しい辛口を多く生み出す「フランケン地方」、ドイツワイン生産地で最大の面積を誇る「ラインヘッセン」が知られています。
ドイツワイン 選び方のポイント
ドイツワインには、甘口のものが多く、ワイン初心者には、ドイツワインが最も適しているとも言われています。中でも、寒い気候を利用し、畑の中で凍ったぶどうを使った「アイスワイン」は、凝縮された非常に奥深い甘みを持っています。
現在では、フランケン地域が注目を集めており、そこで造られているフラスコ型の「ボックスボテイル」は、非常に人気の高いワインです。まずは甘い白ワインで、ドイツワインの味に慣れてから、様々な味をお楽しみください。