フランスやイタリアなどヨーロッパ諸国に次いで、ワイン造りが始まった国々を「ニューワールド」と呼びます。こちらではニューワールドの中でも特に人気の高いチリワインをご紹介いたします。
チリワインの特徴
高い品質を持ち、しかもお手頃な価格で楽しめると、人気を高めているチリワイン。豊かなぶどうの風味と力強い味は、まさにニューワールドの代表格といったところ。
チリワインの歴史はまだ浅く、16世紀頃にフランスからワイン用のぶどう品種を輸入し、そこからぶどう栽培とワインの製造を始めました。
また、19世紀のヨーロッパでは、ぶどう産地に害虫であるフィロキセラが大量発生。それにより、ヨーロッパのワイン造りは大きな被害を受けることになります。そこで多くのワイン醸造者はチリへ移動することになりました。チリのぶどうはフィロキセラが発生する以前に輸入されたため、現在でもフィロキセラ害はありません。そのため、ほぼ無農薬でのワイン造りを行っているのです。
チリワイン 産地の特徴
チリは南北に細長く伸びているため、自然環境はその地域によって大きな差があります。中でも「セントラル・ヴァレー」がある中央部は、昼夜の温暖差が激しいぶどう栽培に適した気候条件を持っているため、多くのぶどうが生産されています。
有名なワイナリーも多く、特にアンデスの麓に位置する「コンチャイトロ社」は非常に有名な存在です。同社の最高級ワイン、「ドンメルチョ」は品質向上のため導入された最新技術によって造られており、その味わいは権威のあるワイン誌で世界のトップランク12位に選出されています。また、世界中のセレブリティが乗船するクイーンエリザベス2世号のワインリストにも載っています。
広大な自然環境によって造られ、世界中の方に愛されているチリワインの味、一度お試しになってはいかがでしょうか。
チリワイン 選び方のポイント
チリワインは種類が豊富で、しかも全体的に品質が高いのが特徴です。おすすめするのであれば、熟成したぶどうの香りと、なめらかな舌ざわりが特徴的な赤ワイン「カヴェルネ」、白ワインであれば「シャルドネ」が良いでしょう。眺めているだけでもうっとりするほどの色合いや、フレッシュながら厚みのある味、ぜひともお試しいただきたい一品です。