アルゼンチンは、世界でも有数のワイン生産量を誇るワイン大国です。恵まれた気候と土壌の中から生まれたアルゼンチンワインの魅力をご紹介いたします。
アルゼンチンワインの特徴
16世紀、スペインの宣教師によって、アルゼンチンにぶどう栽培が伝えられたと言われています。それからのワイン造りは、アルゼンチンの歴史と大きな関わりを持つようになります。まず、1816年頃からアルゼンチンは、イタリアやフランスからの移民を受け入れ始め、同時にヨーロッパのぶどうやワインの醸造技術が伝わりました。1835年には独立国になることで、国内のあらゆる技術が発展し、大都市への鉄道も開通されるようになり、ブエノスアイレスといった都市へのワイン輸送も盛んになったのです。それに連れて、アルゼンチンワインの需要も大きくなり、ぶどう栽培やワイン造りが発展していきました。
現在では、近代的な設備が導入され、消費者の嗜好に合わせたワイン造りが行われています。
1958年には国立I.N.V(国立ぶどう醸造研究所)が設立され、栽培技術の研究やワイン醸造の指導や品質分類などを行うようになり、ワイン造りに貢献しています。
アルゼンチンワイン 産地の特徴
アルゼンチンワインの主要な産地として「メンドーサ」や「サン・ファン」が挙げられます。特に、メンドーサはアルゼンチンを代表するワインの名産地で、国内の生産量の70%を占めています。また、アンデスの山麓地帯はぶどうの栽培に適した気候と土壌を持っています。ぶどうの栽培に必要な降水量はないが、アンデスの雪解け水が利用できるなど、恵まれた環境によってアルゼンチンワインは造られているのです。
アルゼンチンワイン 選び方のポイント
アルゼンチンワインで最も有名とされているのが「トラピチェ」のワインでしょう。トラピチェ社は、アルゼンチンを代表するワイナリーで、そこで造られているワインは各地で金賞を受賞しています。そのクオリティーは非常に高く、赤ワインはオーク樽によって熟成された複雑な味わいが非常に魅力的。白ワインは、ぶどうのフルーティーな香りとコクとの絶妙なバランス感が味わえます。